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読む音楽 ライブ感想・曲感想など。使用している画像は全て自作です。 X:@tbk_pd

2020-01-01から1年間の記事一覧

ヨーロッパ

個人的に"ラスボス"と呼んでいる。 音の圧力、歌詞の世界観の凄まじさ、最後に待ち受ける圧倒的なカタルシス。 それまでどんな曲を聴いていても、ヨーロッパの前奏のためにドラムが鳴り出せば、一瞬で我々はその世界に没入させられる。 半分はポエトリーリー…

昏睡クラブ

歌詞は、2つの角度から読み取れる。 "きみ"は眠り続けているが、本当に眠っているのだろうか。 それとも、永遠の眠りについてしまったのだろうか。 緊張感のあるAメロの演奏。 歌詞の意味は簡単には読み解けないのだが、とにかく何か、悪い事が起こる前触れ…

月曜日消失

タイトルには入っているのに、歌詞に"月曜日"は登場しない。 代わりに現れるのは「夜が更けたまま明けぬ日曜日」。 この表現、素晴らしくないですか…………… 0時を超えたら一応次の日、だけど夜が明けなければそれはまだ今日の日。 感覚的というか、詞的という…

レントゲン

こういう言葉で表現していいのか分かりませんが、名曲。 もっと良い表現があると思うんだけど、自分の引き出しには入っていない…。 キラーフレーズばっか。 「朝焼けがいつも投げかけるエックスレイ ぼくは一瞬だけいないはずの存在になる」 「白昼夢が続き…

ヤバT仕事しすぎィ!!

目に見えない物を生み出す仕事をしている。音楽は"人の感情以外は何一つ、生み出さぬ仕事"かもしれない。だけど素晴らしい仕事だという事を知っている。少なくとも、我々 音楽が好きな人間は。 自分の仕事は素晴らしいと言えるだろうか?毎日同じ事の繰り返…

海抜0m

『完璧な庭』は"爽やかな鬱"と表現しましたが、こちらは純粋に"爽快"。 海という言葉も、爽やかさをイメージさせるしね。 「もう一度そこに行きたい、だけ」 「もう一度そこに行きたい 居させてきみの街に」 ここがね~~~凄く好きですね。 海に反射する光…

完璧な庭

最初に聴いた曲は『ペーパートリップ』、1番好きな曲は『日曜日/浴室』、1番多く聴いた曲は『完璧な庭』です。 ほんっとにMV何回も見た。 衝撃だった。 鬱々とした雰囲気、描かれるイラストは可愛らしいのに全てが不穏さを含み、カップルは切り裂かれて血が…

一度だけ

最初の方だけ千葉県民向け感想。 千葉県民以外の方は飛ばして貰って大丈夫です。 【国道296号】 国道296号は、千葉県匝瑳市(そうさし)から船橋市に至る一般国道である。(Wikipediaより) 長らくぼーーっと聴いてるだけだったが、ある日296号線を調べてわーー…

ペーパートリップ

思い出話。 She Hates Decemberでも触れましたが、この曲がピープルとの出会いでした。 曲を聴いたのはニコニコ動画の『ペルソナ4』のMADが初めてですが、存在自体は当時Twitterでフォローしていた『邦楽歌詞bot』で知りました。 2000~2010年に活躍していた…

六月の空を照らす

『六月の空を照らす』 気持ちのいい曲です。 サビがハッキリしていて、テンポも分かりやすいので結構J-POP寄りなんじゃないかと思う。(Peopleの中ではね!) 後奏は絶対頭を振りたくなりますね。 ティッテイリ(パァン!) ティッティッティー(パァン!) テッテッテレンテ テッテッテー (ドッ タッ タァン…

ヒーローあらわる

"""有明"""ガーデンシアター 10/14 LIVE (on the)SEAT 感想 ・クローバー 斎藤くんと田淵の声が重なった瞬間、ライブを感じて 月並みな表現で使いたくないんだけど 泣いてしまった。 「君がここにいないことで あなたがここにいないことで 回ってしまう地球…

泥の中の生活

「音楽で遊んでんなー」って感じが強くして、大好きな曲。 静かに入って、結局轟音で終わるのが好き。 優等生のフリをしてるけど内側の凶暴性を結局隠し切れなかった、みたいな。ギャップとか二面性のある人、好きなんですよね。人じゃないけど。 でも最後の…

失業クイーン

アルバムで唯一、“Queen”という言葉が使われている曲。 どんな曲かと聞かれたら、これは”優しい曲“だと答えたい。 クイーンなのに、彼女は失業してしまった。 兵隊を率いる女王が失業してしまったら、何になるんだろう。 「あんなに世界を呪っても 虚しいだ…

バースデイ

ライブだと、福井さんがベースを持ち上げる。短く爪弾く。ノイズ混じりのその音はいつも「鳥の声みたいだ」と思っていた。 だいたい最後の方にやるから、終わりの曲という印象がある。これが始まったら、終わり。 鳥の声の中、「今日はどうもありがとう」と…

犬猫芝居

「きみは痛いのが好き? ぼくは汚すのが好き」 ほの暗いけど、これは確かにラブソング。 共犯者になった2人のラブソング。 歌詞は、"彼"視点で描かれている。 彼がけしかけて、彼女にも罪を犯させたようだ。 彼はおそらく、彼女の感情について興味無かったん…

水面上のアリア

考察風味でお送りします。 ※後半ちょっとふざけます この曲の主人公は『沈んでいく僕』だ。 「ぼくはもういないものとして生きていた もう既にいないものとして生きていた」 ここから、『僕』は生きているが生きていない、透明人間的存在として描かれている…

はじまりの国

「架空の国境を跨ごうとしている」 世界の見方を変えるような曲に時々出会う。 そしてその曲は必ず、自分の大切な曲になる。 違うバンドの曲で申し訳ないが、クリープハイプの"イノチミジカシコイセヨオトメ"を聴いた日、『生まれ変わったら何になろうかな …

鍵盤のない、

Rabit Hall最後の曲。 趣向を変えて、今再生して、その感想を書き起こしていきたいと思います。 勢いと気持ち悪さに溢れると思います。恥を忍んで。いざ。 0:03 もうこの「ポロロロ ポロロロ ポロロロロ ロンッ」が美しいですよね。 0:04 「ねえ」だろうか「ええ」だろう…

サイレン

「みんな生きるのが好き?死んだことないから」 この歌詞を聴いた時本気で震えた。 枠に収めるとしたら、ニヒリズム(虚無主義)やペシミズム(厭世主義)の考えとできるだろうが、この死生観が好きだ。 この一言で、サイレンの世界観はこの世にいない人を主人公…

夜の人々

ブリキの夜明けに続き、何について歌っているのかはちょっと分からないです。 だけど、 「明日 目が覚めたら 音のないノックをする 誰もいないといいな」 この歌詞がたまらなく好き。 自分は内向的100%じゃないけど、外向的100%でもなくって、例えば、学校へ…

ブリキの夜明け

「またひとり席を立った」がとても悲しく聴こえる。 いかないで、と言っているように聴こえるんだ。 何について歌っているのか、いまだに考えをまとめられていません・・・。 なんとなーく、海沿いのカーブのある道を走っているバスに乗っている人達、という…

Alice

落ちて行く感が好きです。 「きみのこころは 楽団のそばに」 「きみは誰の子だい?」 が優しくも不気味で、新しいおとぎ話のようだ。 はじめの頃、このバンドはおとぎ話をテーマにしているのかと思っていた。 そういうわけじゃなかったけどね~ だけど少年の…

She Hates December

1番最初のCDの1曲目だと思えなかった。 6年前、動画サイトでMADに使われていた「ペーパートリップ」をきっかけに彼らを知り、メドレーを聞きまくったのち、当時バイトしていたCD屋で全買いした。(Ave Materiaが新譜の頃。) メドレーでは中盤に入っている事が…

PITB Acoustic 2020

セトリは控えられなかったので、メモした曲だけ。 ライブ見れて本当に嬉しかった。 ・イヤホン パソコン繋いで5.1サラウンドにしたら声と音が近くてビビりました。ここ(自室)はもはやライブハウス。 ・まなざし 一発目とは思わなかった…。CDだと最後なのでク…

ヤバTは今必要なポップスなんだって話

Tank-top of the DVDⅢ レビュー 世界がこんなんなると思わんやん。 インドア・アウトドアどちらにも趣味があるので外出自粛は願ったり叶ったり、インドア趣味を充実させようと、2か月経ってまだ未開封のTank-top of the DVDⅢを開けた。 丁度1年前のGWのライ…