Tank-top of the DVDⅢ レビュー
世界がこんなんなると思わんやん。
インドア・アウトドアどちらにも趣味があるので外出自粛は願ったり叶ったり、インドア趣味を充実させようと、2か月経ってまだ未開封のTank-top of the DVDⅢを開けた。
丁度1年前のGWのライブ。
1年後世界は凄い事になっとるで。
■
ヤバTすげぇってなったのは確か2年前、日本一デカいフェスの日本一デカい野外ステージでお客さんが一斉に「ランラランランランラランランランラランラン」と歌いながら暴れてるのを見た時。
歌詞聞こえないけど、こんなにたくさんの人がこんなに笑顔で歌ってるバンド、凄いって思って。
歌詞を調べたら「ランランララン」じゃなくて「LAN LAN LALAN」だった。
意味が分からねぇ。
無線LAN有線LANより便利
意味が無ぇ。
こんな意味の無い歌詞のくせに大盛り上がりの会場に溶け込めなかったのが悔しかった。
一緒に歌ってみたかった。
■ゆとりロック
フェスに行った気になってDVD見ようと思った。
あー楽しいなー ライブ早く行けるようになりたいなー
生のライブでも同じ事思うんだろな、「ゆとりロック」で空気が変わった気がした。
ああ もう 周りのスピード
ああ もう 早すぎるようで
ああ もう 聞く耳持たんで
ああ もう ええ時もある
ああ もう 自分のやり方で
ゆるりと時代を作れ ゆとりロック
救われちゃうな。こんな時代にこんな歌詞さ。
改めてヤバTすげぇって思った。
テレビつけたら悲しいニュースや辛くなるようなニュースが見たくないのに入って来るし
アマプラとかネトフリとか、友達によって入ってるの違うから結局どれに入ればいいんか決められんままだし
「やる事無くて暇」って言ってる友達、申し訳ないけど分からんのや。
家の掃除もしたいし作りたい料理もあるし書けずにいるCDレビューや描き途中の絵があるのだ。
世界の機能が止まってしまったような今、日常がゆるりとめぐっているようで、何だか心地よいのだ。
生活が大変になっている人もいる(友達にもいる)。
けど今は、聞く耳持たなくてもいいかしら
ええ時もあるかしら
自分のやり方で
ゆるりと生きていきたいと思う事を 肯定してくれるからしら、この曲は。
■ とりあえず噛む
考えすぎるのはやめろって 悩みすぎるのはやめろって
初めて聴いた時、泣いちゃったんだよね。
マジでバカみたいな歌詞だなぁって思うんだけど
だけどそういうのが大事で
音楽の事は分からないけど気持ちのいいメロディーに誰にでも分かる言葉を乗せて歌わせてくれるって、そういうこと出来るのって、ロックという音楽だけだと思うんだ。
ジャンプしながら
ガム噛んで夢掴んで って大げさって思ったらあかんで
掴んで刺激を そして一撃をくらわすで 勝利は近いで
って一緒に歌ったらなんか何でも上手くいくような、大丈夫な気がして
やっぱり泣いてしまった。
気を抜けば不安に押しつぶされそうな毎日だけど、夢を信じなくてどうすんだって
勝利は近いぞって 口に出せば少し前に進めるね。
■無線LANばり便利
家～～～～～～！帰りたい！Wi-Fiあるし～～～～！
いやこれ今めっちゃ必要っしょ。
Wi-Fiのおかげで全世界と繋がってるから
ステ～～ホーム苦じゃな～～いし～～～！(替え歌)
■
どの曲もホントに良いんですよ。
かわEとかハッピーウエディング前ソングとか、なんでかわからんけど幸せになるよ。
サークルバンドとかコミックバンドとか言われてるけど、今の時代に必要なロックだと思うんだ。
だって、こんな事になるなんて予想もしなかった時に作られた曲が、今凄く響いて元気になるから。
サカナクションの山口一郎がユーミンに言われた「5年後に評価されるのが本当のポップスよ」という言葉が凄く好きで、本当に必要なものは時代に関係なく必要とされるんだろうなぁと、漠然と思っている。
■
ちなみに「喜志駅周辺なんもない」、ヤバTの1st.シングル「そこまでヤバくない」に収録されてますが、2015年リリースです。
5年経ちました～～～～～～！！
「喜志駅周辺なんもない」が、本当のポップスです。
