YOMUSIC

読む音楽 ライブ感想・曲感想など。使用している画像は全て自作です。 X:@tbk_pd

People In The Box

<ピエロが千人 七色 とび散る 影> 『Wall,window』のリリース直後、通しで聴いて一番「歌詞ヤベェな」と思った。 リズムよく、しかし不穏さもあるベースが印象的。 歌詞も音も(悪い意味では無いのだが)"得体の知れない曲"というイメージがあった。 改めて…

翻訳機

『Wall,Window』2014年発売の12枚目の音源作品。 ・・・2014年!? 時代に流されない彼らの音楽だからこそ、10年経っても文章が書けるのだと思います。 『Wether Report』から11ヶ月経っちゃったけど、全曲感想をやり遂げたい気持ちは途切れていません。 低…

実質IMAXじゃん 恵比寿GARDEN THEATER [3.31]

2024.03.30-31 恵比寿ガーデンシアター [30]オールスタンディング [31]全席指定 両日行かして頂きました。 本記事は31日の感想です。 ※セトリ 1:日曜日/浴室 2:スマート製品 3:ベルリン 4:螺旋をほどく話 MC 5:潜水 6:親愛なるニュートン街の 7:数秒…

春の航海・出航 恵比寿GARDEN THEATER [3.30]

2024.03.30-31 恵比寿ガーデンシアター [30]オールスタンディング [31]全席指定 両日行かして頂きました。 本記事は30日の感想です。 ※セトリ 1:月曜日/無菌室 2:スマート製品 3:ベルリン 4:螺旋をほどく話 MC 5:潜水 6:親愛なるニュートン街の 7:数…

チキン冷めちゃった・・・けど演奏は激アツBillboard

忘れたくない事を記録するためにライブ感想を書いている。 PRONTでパスタ食いながら購入したチケットを確認する。 「タリアテッレ」って何なんだ。 パスタの一種だった。 3時間後にまたパスタ食うって事か。 そんな失敗も記録しておけば、ライブの思い出と結…

大団円3回行って比べてみた

【うろおぼえセットリスト】 ※3回目にしてちゃんとカメラオブスキュラ聴き込みました。曲順は自信無いですが曲名は大丈夫です。 螺旋をほどく話 スマート製品 戦争がはじまる 聖者たち 完璧な庭 自家製ベーコン 町A ドッペルゲンガー 旧市街 あなたのなかの忘れた海 …

磔磔リベンジとCamera Obscuraの答え合わせ

2023.06.03 People In The Boxの大団円 京都 ※セトリのネタバレを含みます。 ※『Camera Obscura』を未聴のため新曲のタイトルが分かりませんでした。「これだったら良いな」とタイトル予想をしていました。 ※個人的ツアーファイナルだったので、『Camera Obs…

People In The Boxはもっと評価されるべき

2023年5月21日 有楽町ヒューリックホール ※セトリのネタバレを含みます ※『Camera Obscura』を未聴のため新曲のタイトルが分かりません。「これだったら良いな」とタイトル予想をしています。 ※正しいセットリストを調べていません。順序間違いや抜けがある…

開拓地

オリエンタルな曲調を保ちながら、カントリーギターを想起する。 どこか懐かしい音は、21曲70分を聴き終えた聴者に「お疲れ様」と言ってくれているようだ。 <向かう場所はいつでも荒れ地だった> 『Wether Report』の旅の終着点はここだ。 "あしたはどこへ…

鉱山

何だこの楽器は・・・ 聴き覚えがあるような、でも楽器名は分からなくて。 東南アジア風の、とかアフリカ民族楽器のような、とかきちんと定義出来ればよかった。 それほど耳聡くは無く、知識すらも無く、ただ感覚のみで「不思議だなあ」とか「癒されるなあ」…

大砂漠

だいさばく?おおさばく? おおさばくの方がなんか好き。 タイトル通り『砂漠』のフレーズが再登場する。 アップテンポに変わって、打ち上げのような、お祭りのような、不思議な騒がしさが楽しい。 バーーーーーイラーーーースーーーーーー バーーーーーーーーーイヤーーーーーーース バーーーーーイラーーー…

脱皮後

『投擲』から再登場のメロディ。 疾走感があってロックだった『投擲』とは異なり、ミドルテンポにダウナー感が滲む。 こちらもとてもよい。 『脱皮中』からのノイズをバチンと切って、全く違う音楽が始まったのかと思った。いや、メロディは一緒なのだが。一…

脱皮中

">ノイズ交じり ぶつぶつ 途切れるららら。予兆の表現として『脱皮中』という言葉は、生々しさが伴う。感覚的に何かが変わるのではなく、身体的な変化、フィジカルな転向。だから予測がつかない。何が起こるか分からない。『脱皮後』に見る世界では。 "> "> …

夜の海は波の形が見えない。 "海"という巨大な塊がうごめく。 だから夜の海は少し怖い。 得体の知れない水塊を描くように、音が、波打つ。 <夜は黒い 夜は深い 放送はこれでおしまい> この歌詞を聴くと、アルバムの終わりが近いんだなと寂しくなる。 『Wet…

大陸

北海道ではッッッ! アイヤ~~~~~エ~~~イヤヤ~~~~~ アイヤ~~~~~エ~~~イアヤ~~~~~ 初めて聴いた時は普通に爆笑しました。 「何じゃこりゃ!?」ってなるわ。 すごくカッコイイ曲や芸術的な曲を作れるのに、ふざける人々。とてもよいですね。 バックで気象予報のよ…

新聞

<円の中心に立って雨を待ち望とき 人は守られている 空想の卵のなか> 規則的なギターの和音と、規則的なドラムのハイハット。 正確な音の粒に耳を慣らす。 新聞に印字された文章の正確な羅列を想起する。 繰り返すリズムパターンと、歌と語りの中間のよう…

潜水

助走をつけるようなギターのイントロ、 待って待って。 やがて一気に、海へとダイブ。 青い世界で、見えるのは気泡と音と。 そういや、音は見えない波なんだっけ。 Tr.13『潜水』。 よくもまあ、こんな海ん中をイメージできる音を作れるもんだと思う。 水圧…

夏至

<止まる世界でページめくった> 水滴が垂れる。 あとは、アコースティックギターの弦の柔らかさ。 "りーん"と響く音の正体は分からずとも、湿気をまといつつ爽やかな風が吹き抜ける、『夏至』の中に我々は立つ。 気合いの入った曲が続いたから、束の間の休…

真夜中

最高。 夜闇から立ち昇るようなギターの音色。 空気は一瞬で真夜中に変わる。 『真夜中』のギターは福井氏の作曲・・・と確実に何かのインタビューで読んだはずなのだが、見つけられず。すみません。 (紙媒体だったかもしれない・・・当時のROCKIN'ON JAPAN…

塔(エンパイアステートメント)

アメリカ合衆国、ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区5番街350号。 1931年-1972年まで世界一の高さを誇る建造物だった。 (ワールドトレードセンターの竣工により、記録が抜かれた。9.11同時多発テロ事件により崩壊したが、跡地に再建築されたワール…

空地

爽やかなギターが気持ちいい。 晴れた空が似合う。 『空地』はギターと歌声だけで構成されている。 弾き語りのような位置づけかもしれない。 いつまでも聴いていたいなめらかな音色。 テープ録音(宅録と言う?)のように音は遠くにあり、その1枚重なった優し…

眠たい人々 sleepy.ab×People In The Box

ライブに行きたい。 ギターがジャッて鳴るのを耳で聴きたい。 今年初めてのライブが「スリーピープル」となりました。 私事ですが決算処理の大詰めに入っており割と極限状態にあり、あと1日を乗り切るためのガソリンとしてこのライブがあって良かった。本当に…

映画のシーンが変わるように、駆け抜けた『投擲』から静かにフェードインしていく『穴』。 ギターの弦がきゅるると摩擦する音がアナログを感じて、良い。 『砂漠』『岩』に通ずる、民族風のサウンドが復活する。 <砂丘から望遠鏡で>という歌詞に案内されて…

投擲

とうてき 【投擲】 《名・ス他》 投げること。なげうつこと。 ふっと視界が拓ける。 鉛色の『起爆』が爆発し切って、土煙。 それを風が押しのけて、<目の前>に<何もない草原>が広がる。 爽やかなカッティングが不意打ちで、ミドルテンポの曲なのかな、と…

起爆

<きみは戦争に興味がないしね> <戦争はきみに興味がない> <しね> 繰り返されるたった3行の言葉と、破壊的に打ち鳴らされる轟音。 『皿(ハッピーファミリー)』では抑えていただけだ、ハードコアみたいな音の出し方も彼らの一面。 温度差で風邪引くわ~…

皿(ハッピーファミリー)

mother,father,sister and brother. 母よ、父よ、妹よ弟よと呼ぶ声はどこか無気力で、これから囲む皿(食卓)が安寧をもたらすかは不明瞭だ。 <我が子は大切だよ 他人の子よりも> <みんな賛成だよ> <友達だものね> 同調圧力。 <mother,father,sister an…

砂漠を吹く乾いた風のようなパイプの音。 オリエンタルな鐘(銅鑼?)がリズムを刻み、我々は異次元の世界に連れて行かれる。 ロレリッツァー ソーウーワー ロレリッツァーー ラッアーー 民族音楽という言葉が頭に浮かぶ。 しかしこの、何語か分からない(おそ…

亀裂

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー --------------------- ------------ --------------------- ---------- ------- -------------------- ------…

砂漠

『Wether Report』の中には、同じフレーズを使っているが歌詞が全く違う、対のような曲が2つある。 『砂漠』と『大砂漠』 『投擲』と『脱皮後』 砂漠、アラビア。 サハラ砂漠。 砂以外になにも存在のない、寂しい場所を風が吹き抜ける。 『気球』から風景を…

気球

全21曲、トータル70分、1トラック。 曲調はポップな物も多いのに、魅せ方についてはポップさをかなぐり捨てた『Wether Report』。 「聴く人を選ぶ」と言ってしまえば簡単だが、それでは少し語弊を感じる。 「普通とは違う事をやってる音楽を選んだ人に聴いて…