「みんな生きるのが好き?死んだことないから」
この歌詞を聴いた時本気で震えた。
枠に収めるとしたら、ニヒリズム(虚無主義)やペシミズム(厭世主義)の考えとできるだろうが、この死生観が好きだ。
この一言で、サイレンの世界観はこの世にいない人を主人公にさせる。
「街を通り抜けるこの体が」「行き交う肩 誰もきみに気付いていない」
透明になってしまった人が街を歩き回る姿が想像できる。
死んでしまったからこその自由を楽しんでいるというか、『なんでみんな生きているの?あはは』とか言いそうな軽い感じ。2000年代ジャンプの敵キャラでいそう。
とりあえず、『死んでからの方が好き』というとんでもない世界観を生み出した曲だと思うんですよ。
ぶっ飛んでるなぁ。
音楽の方も、静かに始まってサビで盛り上がって最後もエネルギーを放出させながら終わる、激アツな展開で良いですよね。
「妄想にしたってぼくはいないな」あたりの疾走感もたまらないですよね。
静と動がちょうどいいバランスで暴れまくる、Peopleらしい曲だと思う。
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絵の小噺
描き始める直前に実家でAKIRAとドロヘドロを読んでしまい、もののけ姫を見てしまい、絵柄が迷子になって大変辛かったです。
カプセル薬もホールくんもヤックルも登場しない絵になって良かったです。