2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧
<清潔な流し台を鮮血が走る> 『みんな春を売った』から続く物々しさが、『市場』でもむき出しになる。 甲高いブレーキ音のような弦が響く、だけど音楽のブレーキはかからない。 リフレインするギターのラインは思ったよりキャッチーだが、音のリズムと言葉…
春。 青春。 売春。 意味深なタイトル。 ゆえに人と「『みんな春を売った』っていう曲、好きなんだよね。」とは話しづらいから。 だから、読む音楽で残す。 自分はこの曲が好きだ。 <ゆうべ からだを売ってみたんだ こころを切り離すために> 抽象的なイメ…
『割礼』の歌詞で初めて「物質」というワードが出て来る。 (曲名『物質的胎児』は除く) 物質の洗礼、東京。 言い得て妙な都会の形容。 <あの東京にも原始時代はあった>と、物で溢れる首都をフラットな場に引きずり下ろすクールな一撃。 「割礼」ユダヤ教の…
カントリーソングのような、懐かしみのある、温かいギターの音色がする。 <哲学者の友達はきびしかった 遂にぼくを許してくれなかったけど 嘘だけは絶対につかなかった "ついていい嘘なんてあるわけがない" 死んでしまってからも ぼくはそれを誇りにおもう…