爽やかなギターが気持ちいい。
晴れた空が似合う。
『空地』はギターと歌声だけで構成されている。
弾き語りのような位置づけかもしれない。
いつまでも聴いていたいなめらかな音色。
テープ録音(宅録と言う?)のように音は遠くにあり、その1枚重なった優しいノイズがまた、心地よさをつくっている。
温かさや優しさを感じる音だ。
<高く伸びるビルにだって限りはあるし>
<無視をするや否や 雷落ちるよ>
続く『塔(エンパイアステートメント)』が思い浮かぶ。
塔の運命を語っているのか、寓話めいた歌詞は通常運転。
だが優しい音像に沿うと、絵本の読み聞かせに似ている。
何気にここの歌詞、韻が綺麗で言葉が楽しい。
<きみの声は聞こえたけど 言葉は届かない>
ストーリー性のある歌詞ではないが、この歌詞はなんだか切ない。
<門を出てどこかへと>と行ったひとを追いかけた、"きみ"が居たのかもしれない。
語られてはいないから音から想像するだけだけど、解放感のある音だから、"きみ"が居たとてこの人は何も無い空地を望み、旅立ち、そして二度と戻らない気がする。
それでも、誰かの声を耳に留める程度には、寂しさも持っていたんじゃないだろうか。
さて、門を出て空地を抜ければ、そこにはなにがある?
ただのギターベースドラムマシマシ高カロリー曲『塔』がある。
行こう。
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撮影日①
強風で絵がグルングルンあおられたので別日に変更。
撮影日②
ニュースでやってるレベルの火事が近所で起き、住所特定案件となってしまうので別日に変更。
撮影日③
もうこの日にしか出来ないという日に限って曇った。
本当は自然の青空と、曇り空の絵という対比にしたかった。
しかし撮影を始めて数分後、雲の隙間から光が差して来てなんかすっごい良い感じになった。
絵も絵で良い感じに水が滴るまでかけ続けた。
気づいた時にはビッショビショになっており、700ml位かけてた。
一度やってみたかった<水彩画に描いた曇り空をベランダのホースでもって洗い落としてみれば>が出来て満足です。