<ピエロが千人 七色 とび散る 影>
『Wall,window』のリリース直後、通しで聴いて一番「歌詞ヤベェな」と思った。
リズムよく、しかし不穏さもあるベースが印象的。
歌詞も音も(悪い意味では無いのだが)"得体の知れない曲"というイメージがあった。
改めて聴くと、昔とだいぶ印象が変わっていた。
サビの疾走感とメロディの爽やかさの方が印象に残り、純粋に「良い曲だな」と思った。
昔と印象が変わっている事が面白かった。
<爛々 爛々 光る頭のなか>
<映画みたいでそうではない>
<夏の青い日、は ポケットのなかに隠していけよ>
歌詞も、サビの方が今は好きだ。
忘れていたが、「らんらん、らん」とハミングだと思っていた箇所は「爛々」と光る様子の言葉が当てられていて、頭の中でどんな光が飛び回っているのかイメージしやすくて、良い。
([爛々]光かがやくさま。鋭く光るさま。)
1曲の中で展開が変わるのは、People In The Boxの魅力のひとつだと思う。
<挨拶を交わしてあたりを見渡せば>
<ひと足遅かった すでに誰もが別人>
歌詞も相まって、不穏な前半。
<鶯も百舌も雲雀もくちばしを広げた>
<ピアノ線に挟まれ餌付けを待っている>
<味わいたいものを味わうがいいよ>
一旦スピードを上げて、ドライブ感が加速する。
<ピエロは肉を食べる 知性は口をつぐむ>
シュールで皮肉気なのに、ワンテンポ穏やかでリズムも緩和する中盤。
歌詞を見た時の衝撃。
そして、爽やか溢れ出すサビに突入。
あぁ、ライブで聴いてみたいなぁ。
去年の夏は、通勤中Eveの『僕らまだアンダーグラウンド』をずっと聴いていたけれど、今年の夏は『影』を聴くのが楽しみだ。
あぁ、早く夏にならないかなぁ。
僕らまだアンダーグラウンド - Eve MV - YouTube