ライブに行きたい。
ギターがジャッて鳴るのを耳で聴きたい。
今年初めてのライブが「スリーピープル」となりました。
私事ですが決算処理の大詰めに入っており割と極限状態にあり、あと1日を乗り切るためのガソリンとしてこのライブがあって良かった。本当に良かった。
私事ですが極限状態を乗り切るにはamazarashiが有効であり、しかしamazarashiのライブ音源を聴けば聴くほどライブ行きたい欲が募り、「何でもいいから生でギターがジャッてなるのを聴きてぇ~~~~!!」としんどくなっていた所に「あっ週末ピープルのライブだ」という予定があるのは、何というか、二重に救いでした。
一番好きなバンドのギターがジャッて鳴るのを聴ける事は幸いです。
sleepy.abさんについては知らなかったのでインタビュー読んだり曲聴いたりしておきました。
面白いですね・・・!
「札幌を拠点に活動している」
「基本データのやり取りだから1ヶ月に1度集まれば十分」
「メンバー1人はめったに来れない」
なんというか、無理をしていない所が凄く良いなと思いました。
(amazarashiも青森が拠点?っぽいので、「北国のアーティスト良いな・・・」と勝手に親近感を覚えたり。笑
脱線するので別記事にするつもりですが、<活動拠点が東京じゃなくてもいい時代>という最近の自分の中の言葉にしたいものと繋がる感じがしました。)
成山 : sleepy.abは「眠る前に聴く音楽を作ろう」というコンセプトからはじまっていて。
割とこのコンセプトは衝撃的でした。
いや、そもそもコンセプトのあるアーティストを知らなかったかもしれない。
バンドって、「人を元気にしたい」「一番になりたい」みたいな気持ちがみんなあるもんだと思ってたから、自分の浅さを恥じましたね・・・。
『息継ぎ』、コンセプトにめちゃくちゃ沿っていると思います。
ただ、睡眠導入音楽として聴き流すのはもったいない・・・でもどう言葉にしたらいいのか分からない・・・不思議な音楽。
◆◆クアトロ◆◆
先手、sleepy.ab
【セトリ】
cactsu
アンドロメダ
息継ぎ
fog
promise
ぽつん(新曲)
sonar
euhoria
ねむろ
最近、Garage Bandをいじり始めたのですが、音楽は「気持ちのいい音の重なりを見つける作業」だと個人的な発見がありました。
アーティストは、「気持ちのいい音の重なりを見つけるのが得意な人」もしくは「時間をかけて気持ちのいい音の重なりを見つけた人」だと思うようになりました。
きっと、そこには「シンプルで気持ちのいい音」もあるし「複雑だけど気持ちのいい音」もあるのでしょう。
ピープルもスリーピーも、後者だと思った。
だから通ずる物があるのではないかと。
──普段、楽曲制作はどんな感じで進めているんですか?
田中一志(sleepy.abのプロデューサー / 以下、田中) : 打ち込み中心の曲に関しては、データでのやり取りをして、ほとんど僕のスタジオ(カメレオンスタジオ)で作成しています。なので3人が集まるのは1か月に1日あればよくて、僕がデータを集めるというか、みんなの発想をまとめています。
──スタジオに入って作っていくというよりかは、デモ・データを広げていく感じなんですね。
田中 : いまのsleepy.abってドラムがいないからリズム・パートに関しては、僕がリズムを入れた状態の音を作って、その時点で「こんな感じの曲はどう?」っていうアイデアを出すところからやっていますね。方向性が良ければ成山に連絡してギターを録ってもらいます。(山内)憲介はめったに来れないので、自分のツールでギターを録音したものをデータで送ってきますね。それで十分だったらそのままだし、やっぱりアンプに流したほうがいい音は最終的にスタジオに入って録ってます。
無茶苦茶や。
「気持ちのいい音」を探すのはメチャクチャ大変だと実感しているのですが、それを遠隔で出来ちゃうってのは、本当に・・・凄い事だと思います。
25年の成せる技なのか、それとも成るべくして成ったバンドメンバーだからなのか。
いずれにせよ、生で聴くサウンドの数々はとても生き生きとしていて、新鮮で、夢見心地で、とても綺麗でした。
成山 : そうですね。sleepy.abの音は誰にも負けてないつもりですけど、昔のsleepy.abをストリーミングのプレイリストとかで他の音楽と並んで聴いたときに、リヴァーブやエコーの影響で、引っ込んで聴こえたんですよね。いまの時代、MP3で聴く人もいるし、硬い音像が正解みたいになっている雰囲気を感じていて。その音を弱いと思われるのが単純に嫌だなと思ったんですよ。ただ音質を下げるのは嫌だから、ダイレクトに強いヴォーカルであってほしいというのは思っていましたね。
用語を100%理解してはいませんが、「硬い音像が正解」=配信向き と解釈しております。
いやこの人凄いな。
ウィークポイントを分析するのって難しいと思うんですが、説明上手ですね・・・。
やっぱり先にインタビュー読んでおいて良かった。
確かに、Youtubeを通して聴く『息継ぎ』の声と、生の歌声違ったもんな・・・。
ものすごく直接の方が良かったです。
これも、最近音に関して思ってる事だけど、"歌"は楽器の一種だと感じているので、その感性に沿って言えば、成山さんの歌声はバンドサウンドに合致した最高の楽器でした。
●●ふんわりおぼえMC●●
「近しいバンドの中ではピープルが一番・・・イジってくる」
イジられ待ちの先輩っているよね~~
なんかめっちゃ仲良さそうで面白かったです(笑)
「半月板を割ってるので今日はダイブできませんでした」
「(観客)・・・フゥン・・・?」
「スベってますね。さっきピープルにも言ってスベったんですが、それでも言うっていうね。」
この人達、もしかして面白い?
自分はウケてました。
初めてお会いしましたが絶対ダイブしないバンドというのは分かりました。
メロウだけでなく、BPM早めのかっこいい曲もあり、色々な音が聴こえて楽しかったです!
ベースの田中さんがMac操作とキーボードも演奏していたのでスゲーって思って見てました。
個人的にキーボードの音が好きなので、繊細な音を弾かれる田中さん、意外性があってとても良かったです。
後手、People In The Box
【セトリ】
月曜日/無菌室
おいでよ
ニムロッド
塔(エンパイアステートメント)
新曲
ミネルヴァ
かみさま
真夜中
『月曜日/無菌室』歌うの辛そうだな~と思ってしまった。花粉症のせいでしょうか。おのれ。
「気持ちのいい音~」うんぬんかんぬん考えていたのですが途中からぶっ飛んでどーでもよくなりました。
理解が追いつかない。
ど、どうしてそこでその音を重ねられた・・・!?みたいな。
「複雑で気持ちのいい音」は複雑すぎて理解を超えました。
なので何も考えず楽しみました。(ザコ)
新曲はバチバチにロックで格好良かったです。
出だし「来世来世~~~」に聴こえたんですが、本当にそうだったら思想強すぎですよね。やぶさかではない。
個人的にアツかったのは『塔』『真夜中』。
近々感想を書くのが分かってるから目見開いて見といたんですが、目が足りなかったです。(?)
(ここの音はベースか~いい音してんな~アッこの音はギターか~オオオでもドラムがッドラムが手数多すぎて見たいッ ヒンッ!!!)
目が6つあったら!!!
あと『ミネルヴァ』の格好良さがヤヴァかったです。
こう・・・みんな細っこいのによくもまああんなバチバチのゴリゴリのノリノリのサウンド出せますよね~~~。(老人視点)
ギャップが良いですよね~~~。
「タイミングを合わせる」ってのも音作りで難しい所だと思うんですけど、よくもまあ、ねぇ・・・。あんな完璧に・・・。凄いね・・・。
感想ザコでほんとすいません。
●●ふんわりおぼえMC●●
ダ「僕らはっていうか、僕が先輩をイジるのが好きなんです!」
波「今日も最初に田中さん『あれっ、ダイゴ君は!?』って言ってたもんね。イジられ待ちしてたよね。」
ダイゴマンがめっちゃ笑ってて良かったです。
仲良いね。
ダ「健太くん大丈夫?次コーラスあるよね?アメなめる?」
健「えっ・・・・・・・・・(いらない)」
ダ「なめとっていいよ。」
健「・・・・・・・・・あ、じゃあその(曲の)時もらいます」
急に距離取ってて笑った
波「スリーピーは特別なバンド。福岡のタワーレコードの試聴機で聴いて ~」
嬉しそうに語ってたのが印象的でした。
波「ヒザをガクガク言わせながら。「ダイゴくぅ~~~~~ん」
これMCの最後なんですけど何のくだりか忘れちゃったな・・・田中さんがイジられていた事だけは覚えているのですが。。。
かぼっっそい波多野さんの声がなんかめっちゃ面白かったです。
そういや、久しぶりに「ピープルインザボックス残りわずかとなりました!」「え~~~~!?!?」のくだりが出来て良かったです!これが無いとね!我々のえ~!?(絶望)が伝わりませんからね!
『真夜中』をラストに聴いたのは初めてだった気がする。
ライブのラストに聴きたい曲の上位だったので、予想外だったがめちゃくちゃ嬉しかった。
『真夜中』ラスト良いですよねぇ!?!?
見失ってしまって申し訳ないのですが、「sleepy.abは「眠ろう」という曲で終わり、Peopleは「一緒に起きていてもいいよ」という曲で終わった。その対比が良い」みたいなツイートをお見掛けしました。天才?
「人を元気にしたい」という真っ直ぐさが眩し過ぎて、避けたい時もあるんですよ。
てか大体の時避けたいんですよ。畢竟根暗なもんで・・・。
だから自分に必要なのは、<一晩じゅう夜を傷つけてもいいよ>とその根暗さを肯定してくれる言葉なんだと思う。
そして、「眠ろう」という優しさは嬉しいものだ。
音や歌声から、sleepy.abの魅力はその優しさにあると思った。
だから今日はよく眠れると思う。
とても良いライブをありがとうございました。