2023.06.03
People In The Boxの大団円 京都
※セトリのネタバレを含みます。
※『Camera Obscura』を未聴のため新曲のタイトルが分かりませんでした。「これだったら良いな」とタイトル予想をしていました。
※個人的ツアーファイナルだったので、『Camera Obscura』を解禁しました。解禁後、タイトル予想との答え合わせをしました。
磔磔リベンジとは
酒蔵を改装したライブハウスというのが想像つかず、いつか行きたいと思っていた。
5年前の『Kodomo Rengou』ツアーでチケットを取っていたが、豪雨で京都に行く事が出来ず、大阪振替公演に泣く泣く変更した。
次にチャンスがあれば絶対に行こうと思っていた。
今がその時。
建物自体は割と・・・何ていうか・・・普通のライブハウスでした・・・笑
(自分が一つだけ願いを叶えて貰えるなら渋谷クアトロの柱をぶっ壊すと決めているのですが、クアトロ以外にもぶっ壊してぇ柱ができました。)
違うのはお客さんのノリだったのが面白かったです。
距離が近いからか関西のノリなのか分かりませんが、MCのレスポンスも多かったし、歓声を上げる人が多かったり(自分もそっちのタイプなので嬉しい!)、ミネルヴァで腕上げて乗ってる人がいておおって思いました(気持ち分かるぜ!)。東京では腕上げてる人見た事無かったので・・・。いたらすみません。
ヒューリックホールでは良い意味で気取った格好良さを感じましたが、磔磔ではもっと近しいロック兄さんって感じで、土地によって変わるのが興味深かったです。こうして追っかけって出来るんですね。
いや、多分今年は最初で最後の追っかけです。
これから先の人生、こんな無茶は出来ないと分かっているので・・・”どうか後悔の無きよう”チケットを取りました。
【うろ覚えセットリスト】東京と(ほぼ)一緒でした。
- 螺旋をほどく話
- 予想)戦争がはじまる 正)スマート経済
- 聖者たち
- 自家製ベーコン
- 町A
- あなたの中の忘れた海
- 予想)中央競人場 正)戦争がはじまる
- DPPELGNGR
- 旧市街
- 予想)石化する経済
- 机上の空軍
- 予想)カセットテープ
〇中央競人場 (メモ無 正しいセトリ調べた所、この位置)
- 予想)水晶体に漂う世界
- ミネルヴァ
- スルツェイ
- ヨーロッパ
●予想)中央競人場 正)戦争がはじまる
最初の囁くような「らん、らん、らん」のコーラスがなんだか可愛い。
サビに向けて徐々に強くなって(クレッシェンドして)いくドラムがめーちゃくちゃ格好良かった。
残念ながら座っているダイゴマン、一切見えなかったけどね・・・。悔しい。
(整番24番だったんですけど、台風の影響で新幹線が2時間半遅れ、17:40に京都駅着いたのでムリでしたね。間に合っただけでも良かったわいね。)
なんかやたらこれ好きで、途中から「葬式で流してくれ~~~」って思ってました。
解禁後曲名見て「葬式で流したらダメな曲名だな」って諦めました。
●予想)石化する経済
消去法でしたが予想、的中。
しかし「そうよって」だと思った歌詞が「象よって」とは思いませんでした。
前回記事で”歌詞を見たいカメラオブスキュラ第一位”って書いたんですが、見たら混乱しました。
ピープル”らしさ”を浴びたな・・・これよ、これ。こういうのよ。
●予想)カセットテープ
ヒューリックホールと全く一緒で「時間巻き戻れ」と願った曲。
だからカセットテープだと思った。
合っていたので鴨川までの道すがら、四条通りでニヤァ・・・笑ってしまいました。
夜の鴨川が見たくて、歩きながら『Camera Obscura』を解禁したのですが全部良かった。びっくりした。
中でも『ドッペルゲンガー』『戦争がはじまる』『水晶体に漂う世界』『カセットテープ』を延々と聴いているし頭から離れない。
3ピースバンドが好きな理由の一つに、全員でコーラスするのが好きというのがある。
全員が同じ方を向いて歌うっていう風景に、”この瞬間の音のために全てが存在している”完璧さを感じて心地よくなる。
難しい事言おうとして伝わりにくくなって申し訳ないが、何度考えてもこの文になってしまう。
歌詞を見て更に感動しましたよ。
<優しいポルターガイスト 放っといても問題ないよ>
<贖う時代精神(ツァイガイスト) 驚いて笑い飛ばして>
こんな難しい言葉をさぁ歌詞にしてさぁ音は明るく楽しく前向きなのにさぁこのギャップが・・・好きなんですよね~~。
それを、コーラス2人が歌詞を理解して歌っている。
その事実が感動的なんだけど・・・難しい事言おうとしてますね。やめましょう。
(ちゃんと固めて、全曲感想の際に。)
●予想)水晶体に漂う世界
「これが<水晶体に漂う世界>じゃなかったらおかしい」と自然に思った曲。
合っていたのでちょっと鳥肌立ちました。
3人のコーラスをどこまでもいつまでも聴いていたくなる気持ちのいい曲。
それでいて終曲に向かって行く緊張感を伴っているから、演奏する身体とハモらせる喉が同時に存在しているのがおかしい。あの人たち3人ともおかしいな。(最上級の褒め言葉です)
<ローリング、サウンド、カメラ、セット、アクション>のリズムの良さと、タイミングの合わせ方と、テンション上がらない方がおかしいよね。
<視たい>とか<青い世界>とか、水晶体(眼)をイメージさせる単語が登場するので分かりやすく、そういう意味でキャッチーな曲だと思う。
解禁後<頭上キラリ、光>のとこが好きすぎて落ち込みました。
「時間戻って欲しい・・・もっかいライブでちゃんと聴きたい・・・何故・・・まだ新曲聴いてません、ライブで初めて聴きたいので(キリッ)とか言ったんだろう・・・バカめ・・・っ!へただなあ。欲望の解放のさせ方がへたっぴさ・・・!」
時間戻れ・・・マジで・・・
●ミネルヴァ
あっ・・・(察し)
●ヨーロッパ
ポエトリーリーディング部分、ヒューリックホールとは違ってお話を”読む”ようだった。
音源に近くて聞き馴染みのある歌い方だったが、まだヒューリックホールの声にならないシャウトの衝撃が残っている・・・。
ヒューリックホールの時と状況が少し進み、胸騒ぎは本当になりかけている。いや、胸騒ぎを本当にするのは自分の意思だと気合を入れている。
だから最後に叫ばれた<君の胸騒ぎが本当になるといいな!!>という力強い声に応えようと思った。
そしてまたいつか、「本当にしてやったよ」と何でもない事のように笑って、またライブ会場で『ヨーロッパ』を聴きたい。
●MC:水道水
ダ「熊本ってさぁミネラルウォーター出るらしいんだよ。熊本の人いる~?水道水からミネラルウォーター出る?」
観客「地下水です!」
ダ「あのホテル嘘ついたー!!水道からミネラルウォーター出るって書いてあったもん!」
波「水道水飲めるのって日本だけらしいよ。」
ダ「北京行った時に水道水で口ゆすいじゃダメって言われたよ。」
健「シャワーは?」
ダ「いや、それがさ、シャワー浴びてる時に口ゆすいじゃったんだよ。次の日ダメだった。」
健「検査した?」
ダ「したした。陰性カッコ(一匹も何もいません)って書いてあった。」
健「よかった。・・・いや、俺も地下水育ちだから。」
ダ「岐阜も!?」
健「うん。インドは?」
波「インドは絶ぇっ対にダメだよ!!」(今日イチ響き渡るでかい声)
健「笑」
波「大気汚染で夕陽が紫になってるんだよ。そんな所の水絶ぇっ対にダメだよ。」
ダ「ガンジス川も問題になってるんでしょ?洗剤とか。」
波「そうそう。でも魚いるんだよ。」
ダ「魚いるの!?」
波「出て来たよ。フィッシュカレー。そりゃ出されたら食べるし」
健「大丈夫だった?」
波「大丈夫だったけど、次の日のどの扁桃腺(へんとうせん)の上らへんがブクブクに腫れたね。」
ダ「それは大丈夫じゃないね!?」
健「シャワーは?」
波「広げるねぇ!?あるよぉこの先も!!それは取っておこう!?・・・(ツアー)初日にMC長すぎたんで反省会したんです。」
健「(深刻な顔でコクコクコク)」
2人ともやっちまったって顔してたんで(ダイゴマンは位置的に見えなかった)、多分すごく反省会したんでしょうね・・・笑
そして図らずも初日と同じく、1回目のMCで健康トーク。
●匹
(グッズのタオル紹介)ダ「クマが・・・3匹。頭?クマって何て数える?」
健「・・・匹?」
波「・・・いや、頭?」
ダ「変な数え方いっぱいあるよね。イカは一杯だもん。パイって何?他にそれで数えられるのオッパイぐらいしか無いよ。」
波「・・・・・・」
健「・・・・・・」
波「僕下品なの大っ嫌いなんですよね!」(今日二番目でかい声)
波「(ところで)ウサギって1羽なんだよね。羽無いのに。」
ダ「この話終わりが無いよ?次いきます」
健「(コクコクコク)」
波「存在は!?1存在、2存在。」
ダ・健「笑」
どっからそんな発想出て来るんだ・・・
結局笑ってしまってすぐ次いけませんでした(笑)
●ナチュラル
ダ「人によってナチュラルって違うじゃん。俺にとってのナチュラルってグレー寄りなのよ。同じ人いる?」
会場「(結構いる)」
波「だからこだわってたんだ・・・」
健「あー」
波「今、ナゾが解けた。」
ヒューリックホールでもナチュラルの色合い聞いてましたねぇ。
各会場で聞いてたんかな?笑
~~~~~
トートバッグ紹介時。
健「でも俺、トートのナチュラルはこれかも。(ベージュっぽい色)」
ダ「それは話変わってくるよ!?グッズによってナチュラル違うってのは!!」
●伏線回収
波「15周年を締めくくるPeople In The Boxの大団円。Camera Obscura、これから先も色んな意味を持って来る作品になったと思うので、楽しんで下さい。」
ダ「今日初めてPeople見るよ~って人~?」
会場「(何人かいる)」
ダ「・・・15年前からそこ、空けてたよ!」
このコメント、毎回好き。
ダ「そして15年前からTシャツを作ってました。」
波「そしてこれからも・・・人類が滅亡した後も、荒野みたいな所で・・・Peopleのグッズを作り続けます。我々がいなくなった後もグッズだけは作られるんで・・・。」
どっからそんな発想でるん?
ダ「グッズが1存在やね。」
波・健「!!」
そして見事な伏線回収。
正しいセトリを調べる前に自分のメモを見返すと、絶対にカセットテープが先で、水晶体に漂う世界が後だったのだが、アルバムの曲順でないから順序に自信が無かった。
調べた後、その順序は合っていた事が分かり、ほっとした。
同時に、”もしかしたら水晶体~が9曲目だったのかもしれない”と根拠のない想像をし、まぼろしのCamera Obscuraを夢想した。
聴けば聴くほど繊細さと荒々しさの同居するこのアルバムの不思議さに囚われていく。
リリースツアーだけが、全曲演奏される事が決まっている。
そう考えると、この先のライブでもし一生『DPPLGNGR』『戦争がはじまる』『水晶体に漂う世界』『カセットテープ』が聴けなかったら後悔する。
そう思ってしまい、6月24日大阪公演おかわりチケット取っちゃいました~~~~~~~~~~~
大阪を個人的ツアーファイナルとする。