2021.12.7
波多野裕文ソロ
会場+配信
ソロアルバムを実は持ってない。
手に入れるタイミングを逃した。
再販も無いみたいだし。
たまたまメルカリに出てたのを見たけど、すでに売れてた。
1日で売れたっぽい。
凄いなぁ。
需要は確実にあるので再販、してくれませんかねぇ。
YouTubeに何曲かソロのMVが上がってますが、聴かずにあえて曲名と歌詞が分からないまま書きます。
無知シチュでの感想からしか取れない栄養がある。
未来でソロアルバムが手に入れられますように・・・( ー ー)人
★★とかなんとか言ってたら、アーカイブ試聴期限が来てしまって、1曲目しかちゃんと書けませんでした!!以降は記憶を頼りに書いてます!!バカ!!★★
【跳ねる後ろ姿は容易く振り向かない】
<君は征くんだね 白い服を着て>
温かみのあるギターの音色。
なんか、お世辞じゃなく、1人で鳴らしてるとは思えない音だった。
弦は6本しか無いのに、もっとたくさん重なってるような。
ソロって凄いな・・・。
<跳ねる後ろ姿は容易く振り向かない 泣き笑う背中を僕はいつも見てるよ>
「たやすく」の高音の揺れが美しい。
温かいギターの音と、儚い高音の歌声が重なり、気持ちいい。
ぴょんぴょん飛び跳ねるウサギをイメージした。
ウサギのような、誰かの事かもしれないけど。
<泣き笑う背中を僕はいつも見てるよ>優しい歌詞だなぁ。
大切ななにかを、誰かを、見守る曲。
<旅立ちを告げるつもりは無い>
羅列される人間関係。
この人の周りには人がたくさんいるけど、この人が抱えている孤独はどうしようもない物なんだろう。
だから旅立っていくのだろう。
<ラン、ラン、ラン、ラン、ラン、ラナウェイ、トレイン 僕ら乗せて遠ざかる汽車、あの人には見えないだろう>
強く弾かれるギター。
汽車の車輪のように。
ギターの音色にも表情がある。
歌声が主役の瞬間、ギターが主役の瞬間。
<犬がワン、ワン、ワン、ワン吠え立てる 四度吠えて振り向いても>
ここのギター、切なくてめちゃくちゃ良いな~
後奏はギターが歌ってるみたいだ。
この曲、凄く好きだな。
【僕らはすぐに夢を叶えてしまうだろう】
<お金が少し足りないな>
<僕らはすぐに夢を叶えてしまうだろう>
<手にしたチップでベット カードはまだ伏せたまま>
<どうして僕らは同じ夢を見ているのかな>
ベースのような、安定感のある低音も繰り出される。
1本のギターから出る音なのか。凄いな。
このゆるい言葉たちが、音やリズムと組み合わさると途端に素敵な魔法の呪文のように聴こえるから、面白い。
<そこそこ大きな家建てたら犬も飼おうね>がお気に入り。
誰もが想う、普遍的な夢って感じで、良い。
【へんな家族】
<ねえ 見て 嘘つき>
<きみも同じさ>
<それでいいの?>
断片的にしか覚えてない。
でも所々覚えてるキーワードから、『ダンス、ダンス、ダンス』みたいな歌詞だなと思った。
(<ついていい嘘なんてあるわけない> 嘘を糾弾する。)
ギターのじゃららん、て音が心地よかった。
ミドルテンポのまったりした曲だったけど、そういう曲だからこそ、歌詞が気になる。
とんでもなさそう。
【Hollywood&Night】
<百年患う不眠症>
<Hollywood sight , Hollywood sight, Night slide>
ハリウッドの景色、夜を滑らせて。
そう聴こえた。
ぽろぽろ響くギターは瞬く星のよう。
旋律に乗る高音が綺麗だ。
(セトリを調べてたら『ハリウッド・サイン』のようだ。)
【She Came Home For Christmas/MeW カバー】
「クリスマスソング、好きなんですよ。」というMCから披露されたデンマークのバンドのクリスマスソング。
(PVは結構ぶっ飛んでました。
でも、20年前の邦ロックのPVってこんな感じだったような気もする。)
最初に聴いたせいだと思うけど、自分は波多野ギター版の方が好きですね笑
波多野ギター版はカントリーソングみたいでした。
【家族】
<権利を放棄させてくれ>
<名簿から除名してくれ 跡形も無く>
<それは無理さ>
<だってここは君の大家族だよ>
<君に居場所を与える家>
家族がテーマに聴こえるが、漂う仄暗さ。
社会、職場、家族。
"繋がり"を放棄したい。
そんな事を思っては、いけない。
欲望は圧殺される。
圧殺して日々過ごしている。
そんな人間だからこそ、<跡形も無く>という徹底的な言葉に癒され、力強く弾かれるギターの弦の音に感動したんだろう。
【卵】
<8つの卵のうち 4つはただ壊れた>
<このフライパンは 宇宙へ繋がる穴さ>
<さて 何をつくろう>
この歌詞がお気に入り。
生活感と空想が混ざり、結局卵は調理されるというブラックジョーク的なオチに繋がっていくのが、らしくて良い。
【Everyone's Gone to the Moon ·/Jonathan King カバー】
原曲はジャズだと思われます。
(調べたのですが、上手くヒットしませんでした。ジャズを集めたCDに入っている事は分かりました。)
1965年頃の曲だそうで。ワーオ。
ゆったりした良い曲だった・・・。
全体的に、カバー曲が最近の曲でない所がとても好き。
バンドマンのバックボーンにある曲が垣間見えるのが好きだから。
(しかし、Googleの「ほかのキーワード」に、「ガスト 時間」って出て来たのが解せなかった。ジョナサン違いや。インターネットの無力さを感じた。)
【猿が宇宙めがけ紙飛行機飛ばした】
実はソロライブ、2回行った事があるのだが、結構前の事なので「楽しかったな」ぐらいしか覚えてない。(5年以上は前のはず。)
この曲は聴いた事がある気がした。
<猿が宇宙めがけ紙飛行機飛ばした、飛ばした 飛ばした 飛 ば し た 飛ばした、飛ばした 猿が宇宙めがけ。>
ラスト、ギターと歌詞がリフレインする。リフレインする。
無重力の中を漂って進む紙飛行機のように、ゆらゆらと、ふらふらと。
消えてしまいそうな声を推進力にして、紙飛行機が飛んで行く。ような。
宇宙空間をゆらゆらしている所が見えるような、そんな、不思議な歌だった。
前に聴いた時は、こんなに何度もリフレインしていたかなぁ。
今回の方が衝撃的だった。
衝撃?
なんて言えばいいんだろう。ずっと聴いていたいと思うような。
このまま、歌とギターを聴きながらお布団入ったらよく眠れるだろうなぁと思った。そのまま目が覚めなければいいのに。
【人が落ちていく】
<名も無い人が落ちていく 手出しはしないで>
<最終列車傾いて すべり落ちていく すべり落ちていく>
<永久的な猶予が欲しい>
<星空、夜をミュートして>
<ひとが落ちていく 空へ落ちていく>
め~~ちゃくちゃ好き。
メロディも歌いたくなるキャッチーさに加え、どこか切ない感じがして、凄く良い。
歌詞もめ~~ちゃくちゃ良い。
上のフレーズがお気に入り。
"星空、夜をミュートして"ってなんて美しい表現なんだろう。
"永久的な猶予が欲しい"もグサーッて来て良いですね。
心は変わらないまま、体や周りの環境が、変わっていってしまう。
どうしても、しがらみに取り憑かれたくない種族の人っていると思う。
自分はそう。
しがらみと折り合いを付けられないまま、人生にもっと猶予を望んでいる。
【あなたは誰にも愛されないから】
<頭の中の空洞には誰もいないのさ>
<あなたは誰にも愛されないから 自分で愛してあげなさい ばーか、ばーか。>
この曲は絶対聴いた事がある。
とんでもねえ歌詞だ~~ って衝撃を受けたな。前のソロライブで。
どう受け取ったらいいのか分からなくて、戸惑ったのが正直な気持ちだった。
今回、聴くまでは忘れてて、「あの曲だ」と分かった時、戸惑いはしなかった。
暗い歌詞だなと思う。
悲しい歌詞だなと思う。
一般ウケしなさそうな歌詞だなと思う。
でもとてもしっくり来る歌詞だ。
説得力のある歌詞だ。
救いのある歌詞だ。
<たったふたつでお腹を満たして>
優しいギターの音に、昔話のような歌詞が嵌る。
童話を聴いているような、不思議な感覚。
【Booty Man/Craig David カバー】
<Click off,click on WWW.CD.com>
<International bomb>
<The bootyman can>
ドハマリ。
ゆるいギターが心地よく、不意に聴こえる<WWW.CD.com>の異質さがクセになる。
<One two buckle my shoe>
耳を惹く歌い出しも素敵。
英語得意じゃないから分からないけど、日本語で韻が踏まれていると気持ち良く聴こえるように、1フレーズ1フレーズが気持ち良かったので、英語で韻を踏んでいるんじゃないかなと予想。
原曲もメチャクチャ聴いている。ドハマリ。
めっちゃ歌上手くないですか。
男性の高音が元々好きなんだけど、あんまり綺麗ですげーってなりました。
もっと驚いたのは、15年前の曲という事。
全然、古くないし、むしろチル系で現代っぽい気がする。
原曲はギター1本という訳じゃないからこそ、ソロでギター1本で歌ったのが凄いと思う。
物足りなさとかは全然なくて、むしろ原曲もギター1本なのかと思った。
またソロライブで聴けると嬉しいな。
いや~~~ソロ、良いですね。
1時間半あっという間でした。
ギター1本と歌だけで勝負するって、めちゃくちゃ格好いいと思いました。
格好良かったです。
また行きたいなぁ。