これはただの備忘録とご了承頂きたい。
意見は求めてないし、議論はよそでやってくれ。
ただ、もし同じ呪いにかかっている方がどこかにいるならば、
呪いを解く魔法の一種になれれば、嬉しい。
職場の先輩は、怒鳴る。
自分に対してでなくても、他人に対して怒っているのを聞いていると、心がすり減る。
先輩は、とてもまじめだ。
誰よりも仕事の事を考えているし、誰よりミスが無い。
その分、他人のミスも許さない。
いつもは流せていた先輩のミス指摘が、ここのところ上手く流せずにいた。
とにかく毎日同じ箇所を間違える。
先輩が怒るのはもっともなのだが、怒鳴る先輩に対して無意識に反抗していたのかもしれない。
「大事なのは、"まあいっか"と思って流す事だよ。誰かが回してくれるから。会社ってそういうもんだから。」
アドバイスを貰った。
なるほど、とても建設的で大人の意見だと思った。
だけどどーも上手く行かなかった。
「まあいっか」で流してしまうと、何もかも「まあいっか」と思ってしまう。
その先で待っているのが、先輩のミス指摘だ。
だけどどうも、ミスを指摘されるのが嫌だったわけじゃなかった。
先輩が笑ってないのが嫌だった。
アドバイスしてくれた友人達は、「まあいっか」で済むラインと済まないラインが分かっているのだろう。
単純明快馬鹿正直な自分には、そのラインがわからない。
そして、多分、先輩は「まあいっか」と思って仕事して、ない。
「まあいっか」で仕事は回る。会社は回る。それは正しい。
だけど「まあいっか」と思わない人が、回している。
たまたま、先輩がそういう人だっただけだ。
この数週間、「まあいっか」は呪いだった。
魔法をかけようとしてくれた友人達には申し訳ないが。
きっとこの言葉に救われている人は大勢いるのだろう。
救われなかった少数精鋭の我々は、「世界を回している」と堂々と大言壮語を吐いて回してやろうじゃないか。