4月8日、アーバンギャルド10周年ライブ「KEKKONSHIKI」
中野サンプラザでライブをするバンドは全て良いバンドという横暴な
持論を持っているのだが、やっぱりす~ごい良かった。
プロのレポートがあるのでごくごく個人的な感想を書きたいと思った。
誰かが続けてきた何かの、10年という重みは1人じゃ抱えきれない。
【ライブレポート】「アーバンギャルドを青春にしてくれてありがとう」10年分の感謝込めたサンプラザ公演(写真22枚) - 音楽ナタリー https://natalie.mu/music/news/277826
※MCは自分のメモから引用しているので、うろおぼえな部分もあります。正確なMCはナタリー様をご参照下さい…
アーバンギャルドがモチーフにしている、10代の少女からは遠く離れてしまった自分が未だに聴き続けるのは、まず音楽の強さがある。
電子音が前面に来ているが、後ろにはギター、ドラム、キーボードの安定した演奏があるから、電子音が薄っぺらに聴こえない。
そしてポップ。
歌詞はネガティブなのに、曲のポップさがどうしようもなく気持ちいい。
そのアンバランスさに、6年前から惹かれている。
歌詞も強い。
ターゲット層に響く言葉のチョイス、言葉遊びに知識の深さを感じ、そしてメッセージ性は、普遍。
ファンなのでベタ褒めしますが、「時々、生きていくのは不安です/上手くいくか心配です/死んでいくのも不安です/フェンス握って目を瞑って」という歌詞はどれだけ多くの人を救ったろうか。ここねぇ、メロディも素晴らしいし、天馬のコーラスの優しい声も好きだし、本当に好きなんですよ。
ライブの話に戻りますね。
好きなバンドの条件に、「仲が良い」というのがあるんですが、見せつけてくれましたよ。仲の良さを。
よこたんと天馬の会話はもはや芸人/瀬々さんは癒し/天馬と瀬々さんは10年どころじゃない、18年ぐらいの仲/けい様もサポート期間を入れたら6年ぐらいやってるから2/3ぐらいはいる
・セーラー服を脱がないでが初仕事
瀬々さん「初めての仕事なのに、すんごい寒いのにセーラー服で血糊まみれになって…絶対辞めると思った。辞めないでくれて、ありがとう。」
よこたん「辞めるって考えは最初から無くて、多分死ぬ瞬間までアーバンの事を考えて、最後に浮かぶのはアーバンの事なんだろうなって思ってる。やめることと始めることは簡単だと思ってて、続けるのが一番難しい。」
よこたんかっこいい…
・天馬と瀬々さんは大学のゼミで知り合った
瀬々さん「いつも1人で学食食べてたからかわいそうだと思って…」
優しいかよ…
・10年
瀬々さん「みんな、待たせたな!!」
天馬「待ってはないよ!?経ってたってだけで!!」
天然かよ~
・ミクシィ
よこたん「ミクシィでメンバー募集してたんだよね」
天馬「その時の浜崎さんの名前、よこたんひよこピヨだったんだよねー。ひよこピヨってどういう意味?」
よこたん「…かわいいから…。」
かわいいかよ~~!!
・10年かかった
天馬「今日、中野サンプラザで、舞台装置があって、スクリーンがあって、ライブしているけど、僕がアーバンでやりたかった事はこれなんですよ!…10年かかったけどね。」
おめでとう。これからも見せてね。
・青春
キラキラした青春を過ごしてこなかった人が作る曲を、キラキラした青春を送ってない・送ってこなかったであろう人達が聴いている。
青春はその渦中にいる時は気づかず、『今、青春してるな』って感じるものではなく、振り返った時に『ああ、青春だったんだな』と思うもの。
今日初めて「アーバンギャルドが青春になった」と思いました。
こんなMCやってさ、最後退場する時に「アーバンギャルドを青春にしてくれてありがとう」なんて言うのは、ずるいよな。
アーバンギャルドの音楽が持つ"切なさ"は、松永天馬が切なさを抱えているからだろうか。
ナタリーには無かったけど、曲の入りで天馬が「青春は、振り返った時から青春になる。だから君たちは、まだ振り返るな。」と言った。噛み締めるように言った。
自分には小さいけど夢があって、その夢はまだ叶ってない。
いつ叶うかもわからない不安と焦りが日々大きくなってって、4月8日は結構、ピークだった。
だけど諦めるのはまだ早い。
振り返るのはまだしなくていい。
だって今、ただ中にいるのだから。
夢が叶わなくて苦しいのはまだ途中だから。
努力しているはずなのに結果にならないのはまだ足りないから。
やれることは、まだたくさんある。
休憩も懐古も今は必要ない。
走り抜けろ。走り抜けろ。
我々はまだ、青春の中にいる。